海を眺めながら 博多に戻り中です。
先程お会いした I様 ありがとうございました。
倉敷の誘拐事件、動機が「好みの女性に育てたかった」ということから光源氏と結びつける人もいましたが 「少女誘拐」というキーワードしか共通するものはありません。
優雅ですが 変態度でいうと 光源氏の方が上手です。
犯行当時 帝の皇子 光源氏(18)は Aちゃん(9)を侍女と共に誘拐し、紫と名付けます。
その時点で源氏は既に既婚者でありましたが 母親の面影を宿す父 帝の后、藤壺に恋い焦がれていました(後に不倫関係に)。紫ちゃんはなんと藤壺の兄の娘、つまり姪で彼女の面影を宿した美少女だったことから 二重というか複雑なマザコンであり ロリコンであるといえます。
かと思えば歳上の貴婦人から人妻から 60のおばあ様までとその趣味は幅広く、 異母兄 帝の内侍に手を出して島流しにあいますが
それでこりるわけもなく
遠流先で知り合った姫と子供をもうけ、赦されて 京に帰ってから 妻 紫ちゃん一途になるわけもなく 今度は養女達にも色目を使いつつ過去の女性達と関係を復活させつつ 異母兄 帝の姫(今でいうと姪なのに)を正妻に迎えます。(紫ちゃんは誘拐されて妻になった経緯から正妻にはなれず)
実はこの正妻となった 女三宮は 執着する藤壺の姪(異母妹の娘) だったことからまたまた食指が動きます、当時源氏40で 時代感覚的には初老です。 女三宮は13、4なので またまた完全にロリコンです。
残念ながら 紫ちゃんとは違い 女三宮は顔も内面も藤壺とは似るところはなかったのですが。
光源氏は 才色兼備で帝の皇子だったことから 紫ちゃんにも贅沢な生活と教養を与え、好みの女性に、というより 藤壺の影を追い続けた結果でしたが 紫ちゃんが性質や素質に恵まれていたために素晴らしい貴婦人に育ちます。
源氏にとっても最愛の女性となりますが 紫ちゃんの生涯は女性としての幸せを得たとは言い難いものでした。
「源氏物語」は 一人の男性としては盛り沢山すぎる恋愛遍歴の書で なかなか面白いので 是非楽しんでみてください。
では残りの時間もよろしくお願い致します
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